お盆休みをふるさとや行楽地で過ごす人たちの混雑は、9日がピークとなっています。新幹線の下りでは満席が多くなり、高速道路の下りも20キロを超える渋滞となっています。
【新幹線】
JR各社によりますと、新幹線の下りの混雑は9日がピークで、
▽東海道新幹線は、すべてが指定席の「のぞみ」を中心に午前中に東京駅を出発する下りの列車がほぼ満席となっているほか、
▽東北新幹線や北陸新幹線でも午前中、東京駅を出発する多くの下りの列車で自由席の乗車率が100%を超える混雑となっています。
JR東京駅の東海道新幹線のホームは、家族連れなどで午前中から混雑し、駅の係員は自由席に並ぶ列の最後尾を知らせる看板を持って、整列などを呼びかけていました。
2歳の娘を連れて1年ぶりに名古屋に帰省するという20代の女性は「年末年始も帰省する予定でしたが、インフルエンザで行けませんでした。実家の両親が子どもの2歳の誕生日祝いをしたいと言っていて楽しみに待っていると思います。暑いので熱中症には気をつけたいです」と話していました。
父親の実家がある大阪で万博に行くという10歳の女の子は「万博ではクウェートのパビリオンやドローンのショーが楽しみです」と話し、7歳の男の子は「おばあちゃんの家で飼っている犬の散歩やなすの収穫がしたいです」と話していました。
岡山県の祖父母の家に行くという13歳の男の子は「近くの山で遊んだり、一緒にスポーツをしたりして楽しみたいです。近くの市場で買ったものを使った料理も食べたいです」と話し、男の子の父親は「1年ぶりなので両親も大変楽しみにしていると思います。暑いので外に出かけるよりも家にいる方が長くなるかもしれません」と話していました。
【高速道路】
高速道路の下りも10日にかけて渋滞がピークとなる見込みです。
日本道路交通情報センターによりますと9日午前11時現在、
▽関越自動車道の下りで埼玉県の東松山インターチェンジ付近を先頭に22キロ
▽東名高速道路の下りで神奈川県の海老名サービスエリア付近を先頭に21キロ
▽中央自動車道の下りで神奈川県の相模湖インターチェンジ付近を先頭に17キロ
▽東北自動車道の下り線で栃木県の上河内サービスエリア付近を先頭に16キロの渋滞になっています。
【空の便】
国内の空の便も9日がピークで、予約率は全日空で91.5%、日本航空で84.4%といずれも混雑しています。