BRICS首脳会議宣言 “一方的な関税措置に深刻な懸念を表明” | NHK

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新興国で作るBRICSの首脳会議が6日、ブラジルで行われ、アメリカのトランプ政権の対応を念頭に一方的な関税措置に対する深刻な懸念を表明するなどとした宣言が発表されました。

BRICSの首脳会議は6日から2日間の日程でブラジルのリオデジャネイロで始まり、中国やロシア、インドなどに加えて、最近加盟したグローバル・サウスの国々から代表が出席しました。

議長国ブラジルのルーラ大統領は、「多国間主義が攻撃を受けている。気候変動や貿易体制などで苦労して築き上げてきた成果が脅かされている」と述べBRICS加盟国が国際社会の中で役割を担っていく必要性を強調しました。

一部の討議の後、ブラジル政府は会議の宣言を発表し、この中では、アメリカのトランプ政権の対応を念頭に「一方的な関税措置などに対する深刻な懸念を表明する」とされています。

また、加盟国イランに対して行われた軍事攻撃について、国際法などに違反するとして非難しています。

中国やロシアは、これまでBRICSの枠組みを通して欧米への対抗姿勢を打ち出してきました。

しかし、今回の首脳会議では、習近平国家主席が欠席し、代理を派遣したほか、プーチン大統領もオンライン参加となるなど、対面での出席の見送りが相次ぎ地元メディアは「空虚なサミットだ」と伝えています。

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