ウクライナ保安庁の幹部 キーウ市内で銃撃され死亡

ウクライナ情勢

ロシアに対する無人機を使った攻撃や破壊工作などにも関わるウクライナ保安庁の幹部職員が首都キーウ市内で何者かに銃撃されて死亡しました。保安庁などが背後関係を調べています。

ウクライナ保安庁などによりますと、首都キーウ市内で今月10日、保安庁の幹部職員が銃撃されて死亡しました。

ロイター通信が配信した監視カメラの映像には、駐車場に向かって歩いてきた幹部職員とみられる人物に何者かが発砲したような様子と、その後、逃走する状況が写されています。

幹部職員が所属するウクライナ保安庁は、先月「クモの巣作戦」と称して、ロシア各地の軍用飛行場を無人機で攻撃し、戦略爆撃機などを破壊したほか、ロシアに対するさまざまな破壊工作にも関わっています。

複数のメディアは、幹部職員が所属していた保安庁の部署は、去年夏のウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃について中心的な役割を担っていたという関係者の話を伝えています。

保安庁など関係当局が事件の背後関係を調べています。

一方、ロシアでは、ことし4月、首都モスクワの郊外で起きた乗用車の爆発でロシア軍の幹部が死亡し、ウクライナの工作員を拘束したと発表されるなど、ロシア軍の関係者が爆発によって死亡する事件が相次いでいます。