
岩屋外務大臣は、訪問先のカザフスタンで、ヌルトレウ副首相兼外相と会談し、延期となっている日本と中央アジア5か国による首脳会合の早期開催に向けて調整を加速することで一致しました。
中央アジアのカザフスタンを訪れている岩屋外務大臣は、日本時間の25日午後、ヌルトレウ副首相兼外相と会談しました。
会談で両氏は、去年8月に、当時の岸田総理大臣が出席する予定だったものの、直前に「南海トラフ地震臨時情報」が出されたことなどを受けて延期となっている、日本と中央アジア5か国による首脳会合の早期開催に向けて、調整を加速することで一致しました。
また、岩屋大臣は、カザフスタンでは冷戦時代、旧ソビエトが450回以上繰り返した核実験により、今でも住民が深刻な健康被害を受けているとして、最新の医療機材を整備するため、10億円余りの無償資金協力を行うことを伝えました。
このあと岩屋大臣は、共同記者発表で「唯一の戦争被爆国としての、日本の経験と知見を踏まえ、核兵器のない世界という共通目標の実現に向かって、引き続きしっかりと協力していきたい。日本と中央アジアの協力のレベルをさらに高みに引き上げられるよう全力を尽くす」と述べました。