大手ゼネコンの「大成建設」が、海洋土木分野に強みを持つ中堅ゼネコンの「東洋建設」をTOB=株式の公開買い付けなどを通じて買収すると発表しました。買収総額は1600億円規模になる見込みで、業界の大型再編となります。

発表によりますと、大手ゼネコンの「大成建設」は、TOB=株式の公開買い付けなどを通じて「東洋建設」のすべての株式を取得し、年内に完全子会社化を目指すとしていて、買収総額は1600億円規模になる見込みです。

大成建設は今回、海洋土木分野に強みを持つ東洋建設を傘下に収めることで売り上げは2兆3000億円規模になり、業界2位の大林組に迫ることになります。

建設業界では人手不足や資材価格の上昇など国内の事業環境が厳しくなる中、ことし5月には「インフロニア・ホールディングス」が「三井住友建設」を買収すると発表していて、再編の機運が高まっています。

大成建設の田中茂義会長は、記者会見で「買収によるシナジーを速やかに発揮できるようにお互い連携して国内外の事業や今後、拡大が見込まれる脱炭素に向けた取り組みなどを進めてまいりたい」と述べました。

東洋建設をめぐっては、大株主の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス」が買収を目指したものの実現しなかった経緯があり、今回、この資産運用会社も大成建設に株式を売却する方針です。