政府はインドからアフリカにかけての一帯には経済成長の中心となる潜在性があるなどとして、今月開催するTICAD=アフリカ開発会議でその一帯を新たな経済圏と位置づける構想を提唱する方針です。

3年に1度、日本政府が主導してアフリカ各国と開くTICADは今回で9回目を迎え、今月20日から3日間の日程で横浜市で開催されます。

開催にあたって、政府は、インドから中東諸国、アフリカ大陸にかけた一帯には経済成長の中心となる潜在性があるなどとして、その一帯を新たな経済圏と位置づける「インド洋・アフリカ経済圏イニシアティブ」を提唱する方針です。

具体的には、これまで推進してきた「自由で開かれたインド太平洋」のもとで、自由で公正な経済圏の構築と地域間の連結性の強化を目指す取り組みとしたい考えです。

そして、アフリカなど「グローバル・サウス」との関係強化や、この地域での貿易や投資拡大を目指す日本企業の支援につなげる狙いがあるということです。

外務省関係者は、「インドや中東を拠点にアフリカに進出する日本企業もあり、関心も高まっている。政策ツールを戦略的に組み合わせて、面的な取り組みを進めていきたい」と話しています。