
SBI新生銀行は、前身の旧長銀=日本長期信用銀行に投入されていた公的資金を7月31日、すべて返済したと発表しました。1990年代後半以降、金融機関に公的資金が相次いで投入された平成の金融危機への対応は四半世紀をへて区切りがついた形です。
SBI新生銀行は1998年に経営破綻した旧長銀=日本長期信用銀行が前身で、銀行は7月31日、返済が済んでいなかった公的資金およそ2300億円の全額を返済したと発表しました。
親会社のSBIホールディングスが国が保有する銀行の優先株式のすべてを買い取る形で返済したということです。
日本の大手銀行はバブル崩壊後の巨額の不良債権処理に苦しみ、1990年代後半以降、公的資金が相次いで投入されSBI新生銀行は返済が終わっていない最後の金融機関となっていました。
31日の完済によって平成の金融危機への対応は四半世紀をへて区切りがついた形です。
親会社のSBIホールディングスは、地方銀行との連携を強化する「第4のメガバンク構想」の実現を目指しています。
公的資金を返済したSBI新生銀行をこれらの連携の中核にするとしていますが、人口の減少など地域が抱える課題に金融機関としてどう対応していくかが焦点となります。