10日のニューヨーク株式市場では、アメリカの企業の業績への期待感から幅広い銘柄に買い注文が出て、ナスダックとS&P500の株価指数が最高値を更新しました。

アメリカでは10日に発表された「デルタ航空」の決算が市場予想を上回ったことで、来週から本格化する決算シーズンでも多くの企業で好業績が見込めるのではないかという期待感が広がり、ニューヨーク株式市場では幅広い銘柄に買い注文が出る展開となりました。

ダウ平均株価の終値は前日と比べて192ドル34セント高い、4万4650ドル64セントでした。

また、▽ハイテク関連銘柄が多いナスダックの株価指数と、▽多くの機関投資家が運用の指標としているS&P500の株価指数が最高値を更新しました。

市場関係者は「トランプ政権がブラジルに対して50%の関税を課す方針を示すなど、関税政策をめぐっては依然として不透明な状況が続いているが、投資家の関心はアメリカの企業の決算の内容に徐々に移ってきている」と話しています。