自民党総裁選は後半に 国会議員の支持獲得の働きかけ強める
自民党総裁選挙は選挙戦が後半に入っています。各陣営は来月4日の投開票に向けて、今後、国会議員の支持獲得の働きかけを強めていく見通しです。
28日夜は、5人の候補者が動画配信サイト「ニコニコ生放送」の討論会に臨み、高校生からの質問に答えたほか、対中国外交について議論しました。
小林 元経済安全保障担当大臣は「安全保障と経済は分けて考えるべきだ。安全保障は東シナ海での一方的な現状変更の試みや邦人の拘束もある現実を見て備える。経済は中国のイノベーションが進んでいるものをどう日本の力に取り込むか、経済安全保障の視点で注意し、向き合うことが大切だ」と述べました。
茂木前幹事長は「いま中国はアメリカとの関税の問題もあり、日本に近寄ってきている側面もあるが、力による現状変更の試みや国際ルールを守らない部分もある。対応すべきは厳しく対応し、協力できる分野は協力しながら未来志向の関係をつくりたい」と述べました。
林官房長官は「中国とはものすごく貿易をして経済の行き来は多いが、体制が違う。是々非々で言うべきことは言って、経済や環境問題、パンデミック対応など協力しなければならないことは協力する関係をお互いの努力でつくり上げるのが日中関係のあるべき姿だ」と述べました。
高市 前経済安全保障担当大臣は「中国、ロシア、北朝鮮の3か国が関係を深めており、国防上の注意は十分に払わなければいけない。一方、中国とは貿易相手国としての関係も大事にする必要があり、経済安全保障上の懸念に留意しながら、大切な隣国として首脳同士の関係を深めていく」と述べました。
小泉農林水産大臣は「中国、北朝鮮、ロシアの3首脳がそろい踏みした光景を見て、日本の安全保障環境は大丈夫だろうかと多くの人が感じると思う。来月、トランプ大統領が来日するかもしれないが、同盟国の揺るぎない抑止力が働いていることを中国も含め地域全体に見せつける必要がある」と述べました。
自民党総裁選挙は来月4日の投開票が5日後に迫り、選挙戦が後半に入っています。
党側は党員投票について、郵送の場合は締め切り前々日となる来月1日までに投票用紙を投かんするよう呼びかけています。
各陣営は今後、国会議員の支持獲得の働きかけを強めていく見通しです。