熊本 緑川が氾濫危険水位に
熊本県美里町を流れる緑川水系の緑川は中甲橋観測所で午前2時40分に氾濫危険水位を超え、熊本県と気象台は氾濫のおそれがあるとして「氾濫危険情報」を出して警戒を呼びかけています。
決して川の近くに近づかないようにしてください。自治体の発表する避難情報を確認するとともに、安全を確保するようにしてください。周囲がすでに危険な状況の場合は建物の上の階に上がるなど、少しでも命の助かる可能性の高い行動を取ってください。
緑川とは
緑川は熊本県山都町を源流に、美里町などを流れ、支流の御船川や加勢川などと合流して、熊本市で有明海に注ぐ全長76キロの1級河川です。
梅雨の時期には過去にも洪水が発生していて、1982年7月には8000棟以上が浸水して死者・行方不明者9人が出る水害が発生しました。
また、2023年7月には線状降水帯が発生して支流の木山川が氾濫し、農地や道路などが広い範囲で浸水したほか、国道にかかる橋が崩落するなどの被害が出ました。
熊本市では健軍川や藻器堀川などの支流が流れていますが、川幅の狭い川も多く、急激に水位が上がりやすいとされています。