自民総裁選 高市氏 きょう政策説明 小泉氏 あす立候補表明へ

自民党総裁選

自民党総裁選挙は、告示が3日後に迫り、高市・前経済安全保障担当大臣は、19日記者会見で「給付付き税額控除」の制度設計に着手することなどみずからの政策を説明します。
小泉農林水産大臣は、20日、記者会見し、立候補を正式に表明する見通しです。

自民党総裁選挙は、告示が3日後の来週22日に迫り、18日は、林官房長官が記者会見で立候補を正式に表明し「国会議員になって30年の経験をフルに生かしきって、日本のために働く」と述べました。

そして、物価高対策では、1%程度の実質賃金上昇の定着に加え、税と社会保険料を合わせた負担を考慮しながら、主に低・中所得世帯に支援を行う新たな制度の創設を掲げました。

野党との関係では、政策ごとの連携を重視する姿勢を示しました。

また、立候補を正式に表明している小林・元経済安全保障担当大臣と茂木前幹事長はそれぞれ支持固めに向けた取り組みを進めています。

小林氏は、18日、地元の千葉県議会を訪れ、自民党会派に所属する県議会議員およそ40人に支持を呼びかけ「1票でも多く党員票を積み重ねていきたい」と述べました。

茂木氏は、およそ20人の議員と会合を開き、陣営の態勢を固めた上で「今の日本や自民党に対する危機感を共有し、力をあわせて総裁選挙に臨みたい」と述べました。

一方、高市・前経済安全保障担当大臣は、19日午後、記者会見で、立候補を正式に表明します。

この中では、物価高対策に関連し、所得に応じて給付や所得税の控除を行う「給付付き税額控除」の制度設計に着手することや、ガソリン税の暫定税率の廃止などみずからの政策を説明します。

小泉農林水産大臣は、19日、選挙対策本部の発足式を開いた上で、20日、記者会見し、立候補を正式に表明する見通しです。

高市氏と小泉氏は、18日、党内で唯一の派閥を率いる麻生最高顧問のもとをそれぞれ訪れて立候補の意向を伝え、小林氏と茂木氏もこれまでに面会しています。

麻生派には、およそ40人の議員が所属していますが、麻生氏は、今回の総裁選挙の対応を明言していません。