イスラエル軍報道官 ガザ市制圧作戦 “数か月かかる見通し”

イスラエル

イスラエル軍が進めるガザ地区の最大都市、ガザ市の制圧作戦について、軍の報道官は、数か月かかるとする見通しを示しました。

パレスチナのガザ地区への攻撃を続けるイスラエル軍は16日、最大都市ガザ市の制圧に向けた地上作戦を開始したことを明らかにしました。

現地では15日から激しい空爆も行われていて、ガザ地区の保健当局は16日、過去24時間に59人が死亡したとしています。

地上作戦についてイスラエル軍の報道官は16日、「街を支配下に置くのに数か月かかる」と述べたうえで、イスラム組織ハマスの拠点や施設を完全に破壊するまでには、さらに数か月かかるとの見通しを示しました。

イスラエルメディアは軍の情報として、ガザ市にいまもおよそ60万人がとどまっていると伝えていて、軍は17日、新たな退避ルートを48時間限定で指定して、住民のガザ市から南部への移動を急いでいます。

一方、ネタニヤフ首相はイスラエルが9月9日、ハマスの幹部を標的にカタールを攻撃したことについて「アメリカはアルカイダがいたからアフガニスタンを攻撃し、ビンラディンがいたからパキスタンを攻撃した。これはテロリストに対抗するため、国際的に認められた国家の権利であり、イスラエルを非難する者たちの偽善は明らかだ」と述べ、アラブ諸国など各国による非難は的外れだと主張しました。