働く人に景気の実感を聞く、先月の景気ウォッチャー調査は、旅行や飲食などのサービス消費が伸びたことから景気の現状を示す指数が3か月連続で改善しました。

内閣府は地域の景気動向を把握できる業種で働く人たち2000人余りを対象に、毎月、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数として公表しています。

先月の調査では、景気の現状を示す指数が45.2と前の月から0.2ポイント上昇し、3か月連続で改善しました。

こうした結果を受けて内閣府は、景気の現状について前回の「このところ回復に弱さがみられる」という表現から「持ち直しの動きがみられる」という表現に上方修正しました。

旅行や飲食などのサービス消費が伸びたことが主な要因で、東北の旅行代理店からは「海外旅行を相談する客が増えていて国内でも沖縄など比較的、高額な申し込みをする客が多くなっている」という声があったほか、甲信越のホテルからは「毎年恒例の屋上ビアガーデンは去年よりも値上げしたが来客者数は1割増えている」といった声もありました。

一方で、先行きに関しては、九州の製造業から「アメリカの関税問題が国内の景気にどのように影響するのか見当がつかず発注先の今後の見通しを懸念している」という声もあがっています。