銀行口座を譲渡目的で開設か 詐欺などの疑い 巡査部長を再逮捕

事件

うその名前で銀行口座を開設したなどとして、逮捕・起訴された警視庁築地警察署の40歳の巡査部長が、他人に譲り渡す目的で2つの銀行口座を開設したなどとして再逮捕されました。口座には特殊詐欺の被害金とみられる現金、およそ1400万円が振り込まれていたということで、警視庁が詳しく調べています。

再逮捕されたのは、築地警察署の巡査部長、米川和行容疑者(40)です。

警視庁によりますと、ことし4月ごろ、他人に譲り渡す目的で、インターネットバンキングで自分名義の2つの口座を開設したとして、詐欺などの疑いが持たれています。

調べに対し、「すべて事実のとおりです。報酬欲しさに銀行の口座を開設しました」などと容疑を認めているということです。

2つの口座には、およそ80回にわたり特殊詐欺の被害金とみられる現金、およそ1400万円が振り込まれ、すでに、ほぼ引き出されていたということで、警視庁は、巡査部長が口座を詐欺グループなどに売り渡していたとみています。

巡査部長は、偽造した運転免許証で、うその名前の銀行口座を開設したなどとして逮捕・起訴されていて、これまでの調べに対し「競馬やギャンブルで借金があり金に困っていた」などと供述しているということです。

警視庁は「引き続き捜査を尽くし、事実関係を明らかにしたうえで厳正に対処する」としています。