楽天グループのことし1月から6月までの半年間の決算は、課題となっている携帯電話事業では契約回線数を伸ばしたものの、社債の発行に関連した会計上の評価損が膨らみ、この時期としては6年連続の赤字となりました。
発表によりますと、楽天グループのことし1月から6月までのグループ全体の中間決算は、売り上げが1兆1590億円と前の年の同じ時期と比べて10.3%増え、この時期としては過去最高となりました。
外国人旅行者の増加が続きインバウンド需要が堅調だったことなどを背景に旅行サイトやネット通販などの事業が堅調でした。
また、課題となっている携帯電話事業は契約回線数を伸ばし、事業の赤字幅も縮小しました。
ただ、ドル建ての社債の発行に関連して会計上の評価損が膨らみ、グループ全体の最終的な損益は1244億円の赤字となりました。
赤字幅は前の年の同じ時期から拡大した形で最終赤字は6年連続です。
三木谷浩史社長は会見で「モバイル事業は年末に契約回線数1000万件を目指している。減価償却の費用などを除いた損益の指標でみれば、通期での黒字化は確実にできると思っている」と述べました。