ロシア軍が大規模攻撃 ウクライナ “キーウの政府庁舎が被害”

ウクライナ情勢

ウクライナでは6日夜から7日朝にかけて、ひと晩としてはこれまでで最大規模の無人機などによる攻撃があり、スビリデンコ首相は、首都キーウの中心部にある政府の庁舎が初めて被害を受けたと明らかにしました。

ウクライナ空軍は6日夜から7日朝にかけて、ロシア軍がミサイル13発と800機を超える無人機による攻撃を行ったと発表しました。

アメリカのシンクタンク、戦争研究所のデータなどによりますと、これはロシアによるウクライナへの軍事侵攻以降、ひと晩としては最も多い無人機による攻撃だということです。

スビリデンコ首相はSNSへの投稿で、この攻撃により首都キーウの中心部にある政府の庁舎が初めて被害を受け、上層階と屋根が損傷したと明らかにしました。

また、キーウのクリチコ市長は、市内では住宅などにも被害が出て、これまでに20人がけがをしていて、生後2か月の男の子とその母親が死亡したとSNSに投稿しています。

ゼレンスキー大統領は、北東部のスムイ州と北部のチェルニヒウ州でも死者が出ているとした上で「このような殺人は意図的な犯罪で、戦争を長引かせるものだ。世界が政治的な意志を持つことができれば、クレムリンの犯罪者たちに殺人をやめさせることができる」と国際社会が結束してロシアに立ち向かう必要があると訴えました。