米 中東担当特使ガザ訪問 トランプ政権の効果的支援策が焦点に 2025年8月2日 6時28分 イスラエル・パレスチナ アメリカのウィトコフ中東担当特使が、深刻な食料不足に陥っているパレスチナのガザ地区を訪問し、具体的な支援につなげたい考えを示しました。トランプ政権が効果的な支援策を早期に打ち出せるのかが焦点です。 アメリカのウィトコフ中東担当特使は8月1日、パレスチナのガザ地区を訪れ、訪問後に行ったSNSへの投稿で、現地に5時間以上滞在し、支援機関のメンバーと面会したことなどを明らかにしました。 その上で「今回の訪問の目的は、大統領に人道状況を明確に理解してもらい、ガザの人々に食料や医療支援を届けるための計画に役立てることだ」として、具体的な支援につなげたい考えを示しました。 トランプ大統領も1日、アメリカのニュースサイト、アクシオスの電話取材に応じ、ガザ地区への支援について「われわれは人々が生きるのを助けたい。人々に食べ物を届けたい。これはずっと前に実現されるべきことだった」と述べました。 ガザ地区については、国連機関が、食料不足の程度が最も深刻な飢きんが差し迫っていると指摘していて、トランプ政権が効果的な支援策を早期に打ち出せるのかが焦点です。 一方、イスラエルとの戦闘を続けるイスラム組織ハマスは1日、拘束している人質とされる男性の映像を公開しました。 映像では、やせ細った男性とともに「イスラエルが人質を飢えさせることを決めた」というメッセージが表示されていて、ハマスとしてはイスラエル政府に対し食料の搬入を増やすよう迫るねらいがあるとみられます。