トランプ政権 ワシントンに州兵派遣 地元当局が差し止めの訴え
アメリカのトランプ政権が首都ワシントンに治安対策のためとして州兵を派遣していることに対し、地元当局は派遣の差し止めを求める訴えを起こしました。
アメリカのトランプ大統領は8月、首都ワシントンで凶悪犯罪が制御不能になっていると主張して州兵の派遣を指示し、市内におよそ2300人の州兵が展開しています。
これに対してワシントンの地元当局は4日、市長の同意や要請がなく違法だなどとして派遣を差し止めるよう求める訴えをワシントンの連邦地方裁判所に起こしました。
ワシントンの司法長官は声明で「連邦政府の違法な行き過ぎを止めるため訴えを起こした」と主張しました。
一方、ホワイトハウスの担当者は「トランプ大統領は州兵を派遣する法的な権限を完全に有している」とコメントしています。
トランプ大統領は治安対策などを理由に各地に州兵を派遣する方針を示し、6月には西部カリフォルニア州ロサンゼルスに抗議デモに対応するためなどとして州兵を派遣しましたが、地元の連邦地方裁判所は今月、違法との判断を示しています。