ゆうちょ銀行 デジタル資産の取り扱い 来年度から開始検討
ゆうちょ銀行は、顧客の貯金を裏付けとしたデジタル資産の取り扱いを来年度から開始することを検討していると発表しました。
それによりますと、ゆうちょ銀行は来年度中をめどに、デジタル資産の発行を開始し、決済にも対応した新たなサービスを始めることを検討しているとしています。
希望する顧客の貯金額を上限に、複製や偽造が難しいとされるブロックチェーン技術を活用したデジタル資産を発行することで、これまでは数日かかる金融商品の決済手続きの迅速化や、決済手数料を安く抑えることなどにつながるとしています。
将来的には、国や自治体から住民に対する給付金や補助金にも、活用することを検討しているということです。
ゆうちょ銀行の七海英喜部長は「幅広いお客さまに利用してもらえる環境を整え、新たな決済手段の提供や、新しい市場の開拓ができるのではないか」と話しています。
銀行預金を裏付けとしたデジタル資産をめぐっては、国内ではGMOあおぞらネット銀行などがサービスを開始していて、ゆうちょ銀行が新たにサービス開始の検討を始めたことで、さらにこうした動きが広がるかが注目されます。