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イスラエルがガザ市への支援物資投下止める方針 現地メディア

イスラエル・パレスチナ

パレスチナのガザ地区北部にある最大の都市ガザ市の制圧に向けて、イスラエルが住民の退避を促すためとして支援物資の投下を止める方針だと現地メディアが伝えました。

南部へ移動すれば、支援が受けられるとされていますが、飢えや病気のために大規模な退避は難しいなどとして、懸念の声があがっています。

イスラエルはガザ地区で軍事作戦を拡大し、人口100万近くとされる最大の都市、ガザ市を制圧する方針で、イスラエル軍は29日、支援物資の搬入を拡大するためとして7月末から続けてきた攻撃の限定的な停止措置をガザ市には適用しないと発表しました。

こうした中、現地メディアは30日、イスラエルが各国と行ってきた上空からガザ市への支援物資の投下を数日以内に止める方針だと伝えました。

さらに、ガザ市がある地区の北部に搬入される支援物資も減らし、住民たちに南部への退避を始めるよう促すとしています。

南部の状況についてイスラエル軍は、住民向けのテントの搬入や食料の配給に向けた準備を進めているとして、南部に移動すれば人道支援を受けられると説明しています。

ただ、ガザ市などでは飢きんが発生していると国連が発表していて、支援活動を行っているICRC=赤十字国際委員会が、「多くの住民は飢えや病気の影響で退避通告に応じられない。大規模な退避を安全に行うのは不可能だ」とする声明を出すなど、懸念の声があがっています。

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