
ウクライナ ロシア軍の大規模攻撃 南部ザポリージャ州で死傷者
ウクライナでは、30日朝にかけてロシア軍の無人機およそ540機などを使った大規模な攻撃があり、南部ザポリージャ州で死傷者が出ています。アメリカのシンクタンクは、ロシアが今月15日に行われた米ロ首脳会談までの間は攻撃の回数や規模を抑えていたと指摘したうえで「今後数週間、攻撃をエスカレートさせる可能性が高い」と分析しています。
ゼレンスキー大統領は30日、SNSにロシア軍が朝にかけておよそ540機の無人機や8発の弾道ミサイルなどを使って各地を攻撃したと投稿しました。
攻撃を受けたのは東部ドネツク州や南部ザポリージャ州、それに首都近郊のキーウ州などだとしています。
このうちザポリージャ州では集合住宅が被害を受け、少なくとも1人が死亡し、子どもを含む28人が負傷したと地元の知事が明らかにしました。
ロシアによる攻撃はこのところ激しくなっていて、28日には首都キーウへの攻撃で子どもを含む25人が死亡しています。
アメリカのシンクタンク戦争研究所は、「ロシアはアメリカに対し誠実な交渉相手であることを示すために、米ロ首脳会談までの間は攻撃の回数や規模を小さくし、無人機やミサイルを備蓄していた」と指摘したうえで、「今後数週間、備蓄した無人機やミサイルを使って攻撃をエスカレートさせる可能性が高い」と分析しています。