反撃能力ミサイル配備先を初公表 熊本や静岡の陸自駐屯地など

防衛省

防衛省は他国の基地などを攻撃する「反撃能力」としても使う長射程の2種類のミサイルについて熊本市や静岡県の陸上自衛隊の駐屯地などに配備すると公表しました。艦艇を除き「反撃能力」としても使うミサイルの配備先を防衛省が公表したのは今回が初めてです。

配備先が公表されたのは、射程およそ1000キロで地上から海上の艦艇などを攻撃する「12式地対艦ミサイル」の改良型と、射程が数百キロで離島に侵攻してくる部隊を離れた地上から攻撃する「高速滑空弾」です。

防衛省はこれらのミサイルを他国の基地などを攻撃する「反撃能力」としても使うとしています。

「12式地対艦ミサイル」の改良型は最初に配備するとしているのが熊本市にある陸上自衛隊健軍駐屯地の地対艦ミサイル連隊で来年3月の予定です。

2027年度には静岡県にある陸上自衛隊富士駐屯地のミサイル運用の教育支援などを行う特科教導隊に配備するとしています。

このミサイルは艦艇と戦闘機からも発射できるように開発が進められていて2027年度から海上自衛隊横須賀基地所属の護衛艦「てるづき」と茨城県にある航空自衛隊百里基地所属のF2戦闘機で運用を始めるとしています。

「高速滑空弾」は富士駐屯地の特科教導隊に来年3月、いずれも陸上自衛隊の北海道の上富良野駐屯地と宮崎県のえびの駐屯地に来年度、配備する予定です。

上富良野駐屯地とえびの駐屯地ではミサイルを運用する部隊を新たに立ち上げる予定です。

防衛省によりますと今回の配備はすべて当初の計画より1年前倒しされたということで、南西諸島の周辺などで活動を活発化させている中国などへの抑止力を高めるねらいがあるとみられます。

艦艇を除き「反撃能力」としても使うミサイルの配備先を防衛省が公表したのは今回が初めてです。