日本生命 内部情報持ち出し 調査開始直後に関連データ削除か
日本生命の社員が出向先の銀行から保険の販売に関する内部情報を無断で持ち出し、営業担当の部署内で共有されていた問題で、社内の調査が始まった直後にこの部署で保存していた関連するデータが削除された可能性があることがわかりました。
日本生命では、三菱UFJ銀行に出向していた社員が保険など金融商品の販売に関する銀行内部の情報を無断で持ち出し、その後、社内の営業担当の部署で共有されていたことが先月、明らかになっています。
この部署では持ち出された内部情報をもとに営業目的の資料が作成され電子データとして保存していましたが、関係者によりますと問題の発覚を受けて社内の調査が始まった直後にデータが削除された可能性があることがわかりました。
情報の持ち出しに関する証拠を隠そうとしたとみられます。
この問題をめぐっては金融庁が今月18日までに事実関係を報告するよう求めています。
日本生命は「個別の事案については回答を差し控えます。仮に削除されていたとしてもすべて確認、復元するため、全体の調査には影響を与えるものではありません」とコメントしています。
保険業界では乗り合い代理店に出向中の社員が個人情報を漏えいするなど、情報の不適切な取り扱いが相次いで明らかになっています。