自民 臨時総裁選 実施求める議員の氏名公表など 詰めの調整へ
臨時の総裁選挙の是非をめぐり、自民党の総裁選挙管理委員会は27日、手続きについて詰めの調整を行います。実施を求める書面を提出した議員の氏名を公表するかどうかが議論になる見通しです。
自民党の総裁選挙管理委員会は先週、臨時の総裁選挙の是非を判断する手続きの議論を始め、実施を求める議員には書面で申し出てもらう方向で検討を進めることになりました。
27日は書面を提出する方法や、提出した議員の氏名を公表するかどうかなどについて詰めの調整を行います。
氏名の公表をめぐっては党内に賛否両論があり、非公表を求める議員は、総裁選挙の際には、誰に投票したか明らかにする必要はなく、公表を前提とすればちゅうちょする議員も出てくるとしています。
これに対し、公表が必要だという議員は、現職の総理・総裁である石破総理大臣の進退に関わる重大な案件であり、堂々と要求すべきだと指摘しています。
11人いる選挙管理委員の間でも認識に違いがあり、議論になる見通しです。
一方、自民党執行部は、参議院選挙の敗北を受けた総括について、29日に「総括委員会」で素案を議論した上で、来月2日にも「両院議員総会」を開催して正式にとりまとめを目指す方針です。
落選した候補者や有識者などへの聴き取りを踏まえ、総括では選挙で打ち出した公約が国民に伝わらなかったことや、SNSの活用を含む広報のあり方に課題があったことなどとともに、政治とカネの問題の影響も盛り込まれる見通しです。
森山幹事長は、総括がまとまった段階で幹事長としての責任を明らかにする考えを示していて、森山氏を含む党執行部の対応も今後の焦点となります。