
参院選で買収の疑い パチンコ店幹部 ウェブ会議で投票指示か
7月の参議院選挙で、パチンコ店運営会社の幹部6人が比例代表の候補者への投票を従業員らに依頼し報酬を支払う約束をしたとして、公職選挙法違反の疑いで逮捕された事件で、幹部らがウェブ会議で投票を指示したとみられる内容のメモが各店舗の店長らに配付されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁などは店長らを通じて組織的な買収が行われていた疑いがあるとみて詳しく調べています。

パチンコチェーンを運営する東京港区の「デルパラ」の代表、山本昌範こと李昌範容疑者ら(50)、会社の幹部6人は、7月の参議院選挙で系列のパチンコ店の従業員60人に対し、自民党の比例代表で立候補していた阿部恭久候補に投票する見返りに、現金を支払う約束をしたとして公職選挙法違反の買収の疑いで26日、逮捕されました。
警視庁によりますと幹部らは、全国の店舗の店長らを集めたウェブ会議を行い、従業員に投票を依頼するよう指示していたということですが、この会議の内容をまとめたメモが店長らに配付されていたことが捜査関係者への取材でわかりました。
メモには、アルバイトは3000円、正規の従業員には4000円を「残業代」の名目で支払うとしたうえで投票後に各店長にラインなどで写真を送付して報告することなどが記されていたということです。
警視庁などの合同捜査本部は店長らを通じて従業員250人以上に対して組織的な買収が行われていた疑いがあるとみて詳しく調べています。
警視庁は6人が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。