京都大学「吉田寮」の明け渡し求めた裁判 寮生と和解成立 2025年8月25日 22時20分 京都府 112年前に建てられた京都大学の「吉田寮」の寮生に、大学が明け渡しを求めた裁判は、寮生が来年3月末までに、いったん退去し、大学が耐震工事を行うことなどを条件に和解が成立しました。 京都大学の学生寮「吉田寮」のうち、1913年に建築された木造の宿舎について、京都大学は、地震で倒壊する危険性があるとして寮生に明け渡しを求め、寮生側が反発し裁判となりました。 1審の京都地方裁判所は、去年2月、寮に住む17人のうち、14人の入居の継続を認めた一方、大学が退去を通告したあとに入居した3人に明け渡しを命じ、大学と寮生側の双方が控訴していました。 裁判は大阪高裁で続いていましたが、25日に和解が成立しました。 双方によりますと、▽対象の寮生は来年3月末までにいったん退去し、▽大学はその後、5年以内の完了を目指して耐震工事に着手し、▽工事中は、寮生に代わりの宿舎を用意するほか、完了後に入寮資格があれば再び入居を認めるということです。 寮生の大隈楽さんは「喜べる条件ばかりではないが、裁判を終わらせる判断をした。大学側は、こちらの提案を無視して裁判を起こし、6年半を浪費させたことを反省してほしい」と話していました。 京都大学は「寮生の安全確保の実現に向けた大きな進展だ。引き続き、可能な限り速やかに退去することを求めつつ、耐震工事について検討を進める」としています。