
新体操 世界選手権 団体総合 日本 初の金メダル獲得
ブラジルで開催されている新体操の世界選手権、団体総合の決勝で、日本は「リボン」と「ボール・フープ」の合計点で55.550をマークし、金メダルを獲得しました。この種目で日本が金メダルを獲得したのは初めてです。
ブラジルのリオデジャネイロで開催されている新体操の世界選手権は23日、2種目の合計点で争う団体総合が行われ、36チームが出場しました。
日本は、花村夏実選手、稲木李菜子選手、三好初音選手、西本愛実選手、鈴木歩佳選手、田口久乃選手のメンバーで臨みました。

日本は「リボン」でこの種目3位となる27.200をマークし、「ボール・フープ」では28.350でこの種目トップとなりました。
日本は2種目の合計点で合計55.550をマークし、金メダルを獲得しました。
これまでこの種目で銀メダルを獲得していましたが、金メダルは初めてです。
日本は去年のパリオリンピックの出場権を逃していて、3年後のロサンゼルス大会に向けて立て直しを図る中での快挙でした。
銀メダルはブラジルが55.250、銅メダルはスペインで54.750でした。
鈴木歩佳「感謝の気持ちでいっぱい」
鈴木歩佳選手は「世界選手権で金メダルを獲得することができて本当にうれしいです。みなさんの応援、サポートのおかげで取れた金メダルだと思うので、たくさんの方々に感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントしています。
初の金メダル獲得 日本のメンバー
世界選手権の団体総合で初めての金メダルを獲得した日本のメンバーです。
▽花村夏実選手は長野県出身、17歳の高校生です。3歳から競技を始めたということで、身長1メートル69センチで長い手足とダイナミックな演技が持ち味です。
▽稲木李菜子選手は熊本県出身、22歳の大学生です。6歳の時に姉の影響で競技を始めたということです。ことし4月、アゼルバイジャンで開催されたワールドカップでは団体種目別の「ボール・フープ」で優勝に貢献しました。
▽三好初音選手は香川県出身、このチーム最年少、16歳の高校生です。
▽西本愛実選手は愛媛県出身、17歳の高校生です。7歳の時に競技を始めたということです。
▽鈴木歩佳選手は岐阜県出身の25歳、チーム最年長です。5歳から競技を始め、華麗な動きで正確に道具を操り、このメンバーでただ1人、オリンピックに出場した経験があります。世界選手権では、これまで2019年に日本の団体総合の44年ぶりの銀メダル獲得に貢献していました。
▽田口久乃選手は千葉県出身、18歳の大学生です。これまで世界選手権やワールドカップなどに出場しています。