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東北北部 記録的大雨 秋田では建物への浸水被害相次ぐ

気象

前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、東北北部では記録的な大雨となりました。NHKが秋田県内の自治体や消防に取材したところ、これまでに少なくとも住宅の床上浸水が8棟、床下浸水が11棟など建物への浸水被害が相次いでいます。

このうち、仙北市では一時、警戒レベル5の緊急安全確保が出された西木町上桧木内地区で、住宅の床上浸水が少なくとも5棟、確認されているほか、市の施設「紙風船館」が浸水しているということです。

また、午前11時現在でおよそ70世帯が断水していて、市が給水タンクを設置して支援にあたっています。

さらに、複数の場所で土砂崩れが起きて道路がふさがれたり、道路の一部が崩れたりする被害が確認されているということですがまだ被害を把握しきれていない自治体も多く、被害の全容はわかっていません。

【動画】秋田 仙北市 桧木内川沿い被害の様子

21日 午前11時すぎ 空撮映像

記録的な大雨の影響で20日氾濫が起きた仙北市の桧木内川沿いを午前11時すぎにNHKのヘリコプターから撮影した映像では、川の水が茶色く濁っている様子が確認できます。

また、川沿いの田んぼが土砂で覆われている場所や、農業用ハウスとみられるものが土砂に覆われ壊れている場所もあります。

さらに、近くの山沿いにある道路は崩れた土砂でふさがり、通行できなくなっていて、車が引き返す様子も確認できました。

秋田 仙北市 住民は復旧作業に追われる

仙北市では、桧木内川が氾濫し、西木町上桧木内地区で道路や橋が壊れる被害が出て、21日復旧作業が進められました。

地区の一部の住宅では床上まで水につかり、住民が住宅に入った泥をかき出したり、泥で汚れた家具などを運び出したりする作業に追われていました。

自宅が床上まで浸水した60代の男性は「雨で川の水があふれることはこれまでもありましたが、床の上まで水につかったのは初めてで、予想もしていませんでした」と話していました。

地区ではおよそ70世帯で断水が続いていて、市は給水車を出すなどして支援にあたっています。

自宅の断水が続いているという40代の女性は「いつから水が出るようになるのか全くわかりません。洗濯ができないのが一番困ります」と話していました。

秋田 能代市でも浸水被害

また、秋田県能代市でも今回の大雨で、住宅1棟が床上まで水につかる被害がありました。

被害があった住宅では、21日朝から住民の女性が家の中にあがった泥を片づけるなどの作業に追われていました。

女性によりますと、20日午後8時ごろ玄関付近から水が入り込み、あっという間に部屋の中まで水が上がってきたということです。

女性は「水の勢いは怖いです。まさか家の中まで入ってくるとは思っていなかったです」と話していました。

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