奈良 部活動中の落雷事故 学校設置の調査委員会が初会合

奈良県

ことし4月、奈良市にある学校のグラウンドに雷が落ち、部活動をしていた生徒1人がいまも意識不明のままになっている事故で、学校を運営する法人が設置した事故調査委員会が7日に初めての会合を開き、原因の解明と再発防止に向けた検討を始めました。

ことし4月、奈良市にある学校法人帝塚山学園のグラウンドに雷が落ちて、部活動をしていた中学生と高校生合わせて6人が病院に搬送され、このうち14歳の男子中学生1人はいまも意識不明のままとなっています。

学校を運営する法人は、原因を解明し再発防止策を検討するため、気象台の職員や弁護士、それに大学教授など6人からなる事故調査委員会を設置し、7日に初めての会合が開かれました。

この中で、事故の経緯や学校の対応などを確認したり、今後の調査項目について意見を交わしたりしたということです。

委員会は、今後、生徒への聞き取りや現場の確認を行うなどして、来年2月をめどに報告書を公表することにしています。

委員会の委員長を務める馬場智巌弁護士は、「落雷事故が起きるのは、まれなことだが、過去の事例を見ても重大な結果をもたらすとことが多い。今後こういうふうなことが起きないように新しい提言を行いたい」と話していました。