「代引き配達」に注意 偽物や粗悪品などトラブル増加
配達時に代金を支払う「代引き」を利用してインターネット通販で商品を購入したところ、偽物や粗悪品が届いたなどの相談が増えているとして、国民生活センターが注意を呼びかけています。
国民生活センターによりますと、代引き配達を利用したインターネット通販に関するトラブルの相談は昨年度1万4000件余りにのぼり、今年度も6月末までで、前の年の同じ時期と比べて、3倍近くに増えているということです。
偽物や粗悪品が届いたといった相談が相次いでいて、返金を求めようとしても販売サイト側と連絡がつかないケースが多いということです。
このうち40代の女性は、代引きであれば商品が届かない場合は支払う必要がないと考え、SNS広告から誘導されたサイトで、ブランド品のスニーカーを3万円で購入しましたが、届いた商品は偽物で、返金にも応じてもらえなかったということです。
国民生活センターでは、代引き配達だからといって安心せずに、仕組みや特徴を理解して利用することや注文する前に、販売サイトの住所や連絡先を確認するように、注意を呼びかけています。
また、国民生活センターは宅配事業者などの業界団体に対しても、代引き配達を利用する販売サイトの審査基準を厳格化するなど、被害の拡大を防ぐ取り組みを進めるように要望しました。