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ミニストップ 複数店舗で不適切表示 保健所が立ち入り検査も

小売業

コンビニチェーン「ミニストップ」の一部の店舗で、店内で調理したおにぎりなどに消費期限の不適切な表示が行われていた問題で、兵庫県川西市内の店舗が保健所に対し、「廃棄はもったいないと感じ、1年半か2年ほど前からやっていた」と説明していることがわかりました。

コンビニチェーンの「ミニストップ」では、店内で調理したおにぎりや弁当、総菜を、一度売り場に並べたあと、消費期限を先延ばししたラベルを貼り直したり、製造から数時間たったあとに消費期限を表示したラベルを貼ったりする事例が、これまでに7つの都府県の23店舗で確認されています。

兵庫 川西市の店舗「廃棄もったいない 1年半か2年ほど前から」

兵庫県川西市を管轄する県の保健所によりますと、このうち「川西西多田店」と「川西見野2丁目店」の2店舗について、ことし6月下旬に会社側から「巡回を行っていたところ、消費期限のラベルの貼り替えが確認された」と連絡がありました。

これを受けて保健所が7月1日に立ち入り検査を行い、オーナーが、消費期限が迫ったおにぎりに期限を改ざんしたラベルを重ねて貼って店頭に並べていたほか、従業員の一部も同様の行為をしていたことが確認されたということです。

オーナーは「廃棄するのがもったいないと感じ、1年半か2年ほど前からラベルを重ねて貼っていた」と説明したということで、保健所は、すみやかに再発防止策をとるよう指導しました。

京都市の店舗「去年4月ごろから 食品ロス減らす目的で」

京都市保健所によりますと、京都市西京区にある「嵐山駅前店」について、会社からの連絡を受けて、8月13日に立ち入り検査を行ったということです。

店舗側は「去年4月ごろから食品ロスを減らす目的で不適切な表示を行っていた」と説明したということで、保健所はすみやかに再発防止策をとるよう指導しました。

京都府内では、久御山町の「久御山町田井店」と京田辺市の「田辺中央店」でも、管轄の保健所の調査に対し「数年前からやっていた」と説明しているということで、今後、立ち入り検査を行うことにしています。

福岡市の店舗 調理から1~3時間経過後に消費期限のラベル貼る

福岡市東区にある店舗でも、8月19日に保健所による立ち入り調査が行われていたことが分かりました。

福岡市保健所によりますと、立ち入り調査が行われたのは「福岡八田1丁目店」です。

19日に保健所の職員がこの店を訪れて調理工程などの状況を聞き取るなどした結果、店内で調理したおにぎりについて、調理から1~3時間経過したあとで消費期限を表示したラベルを貼っていたことが分かったということです。

消費期限を表示した商品を一度売り場に並べたあと、期限を先延ばししたラベルを貼り直すといった行為は確認されなかったということです。

ミニストップ「心よりおわび」

会社によりますと、これまでのところ健康被害に関する情報は入っていないということです。

ミニストップは「お客様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを心よりおわび申し上げます。加盟店と本部で、より安全・安心な商品を提供してまいります」とコメントしています。

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