ガザ停戦案 “ハマス同意”もイスラエルは公式反応なく不透明

イスラエル

パレスチナのガザ地区で続く戦闘をめぐり、イスラム組織ハマスが一部の人質の解放を含む停戦案に同意したと伝えられて1日がたちましたが、イスラエル政府は公式な反応を示していません。イスラエルはこれまで人質全員の解放を求めていて、停戦につながるかは不透明です。

ガザ地区をめぐってイスラエルが軍事作戦を拡大する方針を決め、ハマスへの圧力を強める中、ハマスは18日、停戦協議の仲介国エジプトとカタールが示した提案に同意したと発表しました。

現地メディアによりますと、この提案には60日間、戦闘を停止し、戦闘の終結に向けて交渉を行うことやハマスが拘束している人質の5分の1にあたる10人を解放すること、トラック600台分の人道支援物資を毎日、ガザ地区に搬入することなどが盛り込まれています。

仲介国カタールの外務省報道官は19日「イスラエルの反応を待っている。もし合意できなければより深刻な人道危機に直面することになる」と述べ、イスラエル側が提案を受け入れることに期待を示しましたが、イスラエル政府はこれまでに公式な反応を示していません。

イスラエルのメディアは、高官の話として、人質50人全員の解放を求める政府の方針に変わりはないと伝えていて停戦につながるかは不透明です。