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米ロ首脳会談始まる 和平に向け停戦への進展見いだせるか

米ロ関係

アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談が日本時間の午前4時半ごろからアメリカ・アラスカ州で始まりました。両首脳の対面での会談はロシアのウクライナ侵攻後、初めてで、和平に向けた停戦への進展を見いだせるかが焦点となります。

配信期限 :8/23(土) 午前5:10まで

NHKニュース 米ロ首脳会談始まる(臨時ニュース 4:32~)

配信期限 :8/23(土) 午前4:43まで

トランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談は日本時間の16日午前4時半ごろからアメリカ・アラスカ州の最大都市アンカレジにあるアメリカ軍の基地で始まりました。

ロシアのウクライナ侵攻後、両首脳の対面での会談はこれが初めてとなります。

トランプ大統領は会談に先立ち、大統領専用機の機内で記者団に対し、「ウクライナの代理で交渉するためにここにいるのではない。彼らをテーブルにつかせるためだ」と述べ、会談の主要な目的は和平に向けたウクライナとロシアの直接協議につなげることにあるという考えを改めて示しました。

一方、プーチン大統領は14日、トランプ政権について「すべての当事者の利益にかなう合意に達するためかなり精力的で誠実な努力をしている」と述べ、アメリカの仲介を評価する姿勢を示しています。

会談は当初、トランプ大統領とプーチン大統領の1対1の予定でしたが3対3に変更され、アメリカ側からルビオ国務長官とウィトコフ特使がロシア側からラブロフ外相とウシャコフ大統領補佐官が同席しています。

首脳会談のあとにはほかの閣僚も出席する拡大会合が、またそのあとにはトランプ大統領とプーチン大統領の共同会見が予定されていますが、トランプ大統領は会談の結果次第では共同ではなく1人で会見するとしています。

今回の会談についてウクライナのゼレンスキー大統領はウクライナ抜きで領土などを巡る交渉を持ち出されることを強く警戒し、会談を前にドイツとイギリスを訪問するなどヨーロッパ各国への働きかけを強めています。

ロシアによる侵攻からおよそ3年半となり、市民も含めて犠牲者が増え続けるなか、今回の会談で和平に向けた停戦への進展を見いだせるかが焦点となります。

両首脳の背景に「平和の追求」の文字

トランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談には、アメリカ側からルビオ国務長官と、ウィトコフ特使が、ロシア側からはラブロフ外相とウシャコフ大統領補佐官が同席しているのが映像から確認できました。

また、両首脳の背景には、白い文字で「平和の追求」と書かれていました。トランプ大統領は記者団の問いかけには答えず、「ありがとう」とだけ述べました。

会談冒頭 報道陣の質問ほとんど答えず

会談の冒頭を撮影した映像では、トランプ大統領とプーチン大統領は互いにことばは交わしておらず、報道陣からの質問にもほとんど答えませんでした。

トランプ大統領とプーチン大統領 笑顔で握手

アメリカのトランプ大統領は、アンカレジにあるアメリカ軍の基地に着陸した専用機から日本時間の16日午前4時すぎ、姿を現し、ゆっくりとタラップをおりました。

その直後、ロシアのプーチン大統領も姿を現し、専用機からタラップをおりました。2人は再会したあと笑顔で握手し、ことばを交わしながら並んで歩きました。

2人は「ALASKA2025」と書かれた台の上に並んで上がり記念撮影に応じました。報道陣からの問いかけには答えずその後、トランプ大統領とプーチン大統領はアメリカの大統領専用車両に乗り込みました。

首脳会談 1対1から3対3に変更

首脳会談を前にホワイトハウスのレビット報道官は、会談について当初、トランプ大統領とプーチン大統領の1対1で行われる予定だったのが3対3になったとして、アメリカ側からルビオ国務長官とトランプ大統領の側近、ウィトコフ特使が同席すると明らかにしました。

またその後の拡大会合にはさらにベッセント財務長官とラトニック商務長官、それにヘグセス国防長官とワイルズ大統領首席補佐官も出席するということです。

一方、ロシア国営タス通信によりますとロシア大統領府のペスコフ報道官はロシア側からは3対3の会談にラブロフ外相とウシャコフ大統領補佐官が同席すると明らかにしました。

プーチン大統領 会談行われるアラスカ州の基地に到着

複数のロシア国営メディアは、日本時間の16日午前4時前、プーチン大統領が専用機でアンカレジにあるアメリカ軍の基地に到着したと伝えました。

トランプ大統領 会談行われるアラスカ州の基地に到着

トランプ大統領は現地時間の15日午前10時半ごろ、日本時間の16日午前3時半ごろ、プーチン大統領との首脳会談が行われる、アラスカ州の最大都市・アンカレジにあるアメリカ軍の基地に到着しました。

トランプ大統領はこのあとプーチン大統領を出迎え、ロシアによるウクライナ侵攻が始まって以降、初めてとなる対面での首脳会談にのぞむことになります。

トランプ大統領「うまくいかなかったらすぐに帰路につく」

トランプ大統領はアラスカ州に向かう大統領専用機の機内でアメリカのFOXニュースの取材に応じ、会談で成果が得られるか感触を問われたのに対し「とてもうまくいくと思う。われわれはプーチン大統領との会談に臨むがきっとうまくいくと思う。もしうまくいかなかったらすぐに帰路につくつもりだ」と述べました。

トランプ大統領「彼らを交渉のテーブルにつかせるためにいる」

アメリカのトランプ大統領は、15日、アラスカ州に向かう大統領専用機の中で記者団の取材に応じました。

このなかでロシアのプーチン大統領との首脳会談で領土交換について話し合われるのかを記者から問われ、トランプ大統領は「その点については話し合われるだろうが、決定はウクライナにさせなければならない。ウクライナは適切な決定を下すだろう。私はウクライナの代わりに交渉するわけではない。彼らを交渉のテーブルにつかせるためにいる」と述べました。

ゼレンスキー大統領 3か国での協議につなげること重要と訴え

アメリカとロシアの首脳会談について、ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、自身のSNSで「まさにことは重大だ。重要なのはこの会談がウクライナ、アメリカ、ロシアの指導者による実質的な協議の場と平和への道を切り開くことだ」と述べ、米ロの2か国ではなくウクライナが参加した3か国での協議につなげることが重要だと訴えました。

そして「今こそ戦争を終わらせる時であり、ロシアにより必要な措置が取られなければならない。私たちはアメリカに期待している。可能な限り生産的に協力する用意がある」と述べ、和平に向けてトランプ大統領がプーチン大統領から停戦などの必要な措置を引き出すことに期待を示しました。

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