続く物価高 住宅選びや家計見直しの動き広がる 2025年8月22日 19時07分 物価高騰 長引く物価高騰に家計の厳しさを訴える声が増えています。こうした中で、住宅選びや家計を見直す動きも広がっています。 目次 FPに相談相次ぐ「個人でできる節約には限界」 専門家「所得底上げへ長期的な戦略必要」 家賃値上がり 人気エリア隣接地で問い合わせ増 都市部では賃貸物件の家賃の値上がりが続いています。不動産ポータルサイトの運営会社によりますと、東京23区や大阪市、それに福岡市など、都市部の中心市街地にある賃貸物件の家賃は、去年よりおよそ10%から20%近く値上がりしているということです。 東京23区のファミリー向け物件で、最も問い合わせが多いのは、17万円ほどの価格帯ですが、実際の家賃は平均で21万円ほどになっています。 物件問い合わせ数(2024年) 家賃の値上がりが続く中、人気エリアにも変化が出始めています。 例えば複数の鉄道路線が乗り入れ、利便性が高いとされる下北沢駅は人気エリアの1つでしたが、少しでも家賃を抑えようと、隣接する東北沢駅や世田谷代田駅などの問い合わせが急増しているということです。 さらに若い世代で人気を集めているのが「スペパ」=スペースパフォーマンスと呼ばれる、限られた空間を効率的に活用する考え方です。 例えば、浴槽を無くしてシャワーだけにしたり、料理を電子レンジだけでするのを念頭にガスコンロをなくしたりして、家賃を安く抑えた物件が人気だということです。 不動産ポータルサイト運営会社 中山登志朗さん「今後も、都市部での家賃が下がる可能性は極めて低い。家賃を抑えるために条件を下げてでも生活を守ろうとしている人が増えている」…