暑さでスマホ温度上昇も バッテリー劣化や発火のおそれ 注意を
記録的な暑さが続く中、通信各社では、スマートフォン本体の温度が上昇するとバッテリーの劣化や発火のおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
スマートフォンのバッテリーにはリチウムイオン電池が使われていますが、熱の影響を受けやすい特性があり、気温が上昇すると内部に熱がこもり、一時的に操作できなくなったり、バッテリーが劣化したりすることがあります。
KDDIが、35度の気温で、充電しながら動画を再生し続け、スマートフォンの表面温度を測ったところ、48.7度になったということです。
さらに気温が上がりやすい車内のダッシュボードを想定し、85度の環境に2日間スマートフォンのバッテリーを置いたところ、1ミリから2ミリ膨張したということです。
こうした状況が続くとバッテリーが劣化し発火のおそれもあるということです。
このため会社では、スマートフォンの表面温度が上昇していると感じたら、電源を切って使用をやめ、涼しい場所に置くよう呼びかけています。
KDDIシステム戦略部の桑田卓哉さんは「高温状況で使い続けるとやけどの懸念もあるので、いったん利用を控えてほしい。風をあてることでスマホの温度を下げることもできるので、そうした対処をしてほしい」と話していました。