大山のぶ代さんをしのぶ会 「ドラえもん」声優で親しまれる
人気アニメ「ドラえもん」の声で親しまれ去年9月に亡くなった声優の大山のぶ代さんをしのぶ会が一周忌にあたる29日、都内で開かれ、親交のあった人たちが大山さんとの思い出を振り返りました。

声優で俳優の大山のぶ代さんは民放のテレビアニメ「ドラえもん」の声を1979年から26年間にわたり担当しました。
頼りないのび太を時にしかりながらも優しく支えるドラえもんを特徴的な声で演じ、国民的な人気キャラクターに育て上げましたが、去年9月、90歳で亡くなりました。
一周忌にあたる29日、東京 港区のホテルでしのぶ会が行われ、会の発起人でタレントの毒蝮三太夫さんをはじめ、親交の深かった250人が集まりました。
会では声優や俳優仲間が大山さんの思い出を振り返り、メッセージを送りました。
このうち、声優の野沢雅子さんは「唯一無二の声でみんなを笑顔にしてくれます。いま生で聞くことができないのは、寂しくて残念でなりません。もうしばらくこっちで頑張ろうと思うのでみんなのことを見守っていてくださいね。キャラクターの中で生き続けるのでさよならは言いません。長い間ありがとう」と大山さんの遺影に向かい語りかけました。
このあと出席者は献花を行い、アニメを通じて長年にわたり多くの子どもたちを喜ばせた大山さんをしのんでいました。
しずかちゃん役 声優 野村道子さん「今も会いたいわ」
大山さんの「ドラえもん」でしずかちゃんの声を担当した声優の野村道子さんは「とにかく大きい人でした。何に対してもはっきりモノも言えて、博識で、本当にいろんなことを知っていました」と振り返ったうえで、しずかちゃんの声で、大山さんの愛称で呼びかけ「ペコちゃん、本当に長い間、ありがとう。今も私、あなたに会いたいわ」とメッセージを送っていました。
ドラえもん役 声優 水田わさびさん「唯一無二の存在だった」
大山さんの後を継いで現在の「ドラえもん」の声を担当している声優の水田わさびさんは「20年前に、とてつもなく大きく太いバトンを受け取ったんですが、先輩たちが絶対に壊れることのないレールを敷いてくれました。甘えつつ、安心してお芝居をして、まだよちよち歩きですが、先輩たちの力を借りて歩いているという感じです。スタジオでも、大山さんが来るとその場が明るくなる唯一無二の存在でした」などと思いを語りました。