JR東日本や東海などJR4社は、来年度以降、複数の会社のエリアをまたいで新幹線などを予約する場合、1回のログインで予約できるようにする取り組みを始めると発表しました。
JR東日本、東海、西日本、九州の4社は19日、共同で記者会見を開き、現在、各社が別々に行う新幹線や特急列車のネットでの予約について連携を進めると発表しました。
具体的には、複数の会社のエリアをまたいで新幹線や特急列車を予約する場合、現在はそれぞれの会社のサイトにログインして予約する必要がありますが、2026年度以降、1回のログインで予約できるようにするということです。
例えば、東海道新幹線で新大阪から東京に移動し、東北新幹線に乗り換えて仙台に向かう場合、JR東海などが運営するサイトかJR東日本のサイトのどちらかにログインすれば両方の新幹線の予約ができるようになります。
一方で、各社が設けているサイトやアプリの統合については、システム上の課題をクリアする必要があるため、現状では難しいとしています。
まず、JR西日本が単独で運営するサービスと、JR東海、西日本、九州が共同で運営するサービスの間で2026年度中に連携を始め、2027年度以降、4社間で連携できるよう準備を進めることにしています。
会見したJR東海の佐藤貴志担当部長は「4社の垣根を乗り越えることで鉄道の利便性向上につながる。より便利なサービスを提供できるように努めていきたい」と述べ、将来的には、4社のサイトを1つに統合することも検討する考えを示しました。