公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人のことし4月から6月までの運用実績は、国内外の株価の上昇を背景に10兆2000億円余りの黒字となりました。

GPIFは8月1日、ことし4月から6月までの運用実績を発表しました。

それによりますと、期間中の運用実績は10兆2054億円の黒字で、収益率はプラス4.09%となりました。

国内外の株価が上昇したことが主な要因で、資産別の収益は外国株式が4兆7772億円、国内株式が4兆5215億円、外国債券が1兆64億円の黒字となった一方、国内債券は997億円の赤字でした。

この結果、2001年度に市場での運用を始めてからの累積の収益額は165兆7365億円の黒字で、収益率はプラス4.33%となり、運用資産の総額は260兆243億円となりました。

GPIFは「引き続き長期的な観点から運用を行い、年金財政に必要な積立金を残すためにしっかりと責任を果たしていく」としています。