
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は、クグラー理事が任期途中の8月8日に辞任すると発表しました。
今後トランプ大統領が指名する後任の理事がFRBの次期議長に就任する可能性があり、アメリカメディアは「トランプ大統領がみずからの好む人物を指名するチャンスを早めた」などと伝えています。
アメリカのFRBは8月1日、クグラー理事が任期途中の8月8日に辞任すると発表しました。クグラー理事の任期は2026年1月までとなっていましたが、この秋から以前在籍していた大学の教職に戻るということです。
FRBの理事は7人で、クグラー理事の後任はトランプ大統領が指名することになります。FRBの議長は理事の中から選任されるため、後任の理事が次期議長に就任する可能性があります。
トランプ大統領はパウエル議長と金融政策をめぐって激しく対立し、辞任すべきだという考えを示しています。
アメリカのニュースサイト「アクシオス」などは「この辞任はトランプ大統領がFRBの議長の候補者としてみずからが好む人物を指名するチャンスを早めた」と伝えています。
トランプ大統領は、クグラー理事の辞任の発表を受け、記者団に「理事のポストに空席が出たことはとても喜ばしいことだ」と述べています。