北海道知床半島にある斜里町の羅臼岳で登山中にヒグマに襲われたあと行方がわからなくなっていた東京の26歳の会社員の男性が15日、山の中で遺体で見つかりました。男性のそばではヒグマが駆除されていて、北海道の研究機関がDNAを分析して男性を襲った個体かどうか特定を進めることにしています。
14日午前、北海道斜里町の羅臼岳で、20代の登山者の男性がクマに襲われて林の方に引きずりこまれたあと行方がわからなくなりました。
警察が15日、地元のハンターなどとともに捜索したところ、山の中で遺体が見つかり、東京 墨田区の会社員、曽田圭亮さん(26)と確認されました。
男性は友人と一緒に羅臼岳に登ったあと、下山する途中だったということで、この友人は周囲の登山者に「クマを男性から引き剥がそうとしたが、全くびくともしなくて連れて行かれてしまった」と話していたということです。
男性が発見された場所のそばでは母親と子ども2頭とみられるあわせて3頭のヒグマがハンターに駆除されていて、北海道立総合研究機構が遺体に付着していた体毛などからDNAを分析して男性を襲った個体かどうか特定を進めることにしています。