北海道東部の沿岸でサンマの流し網漁が始まり、釧路市で行われた競りでは過去最高額となる1キロあたり25万円の値が付きました。

北海道東部沿岸での、小型漁船によるサンマの流し網漁は8日解禁され、漁に出た漁船1隻が10日未明、釧路市の釧路港にサンマ175キロ、およそ1300匹を水揚げしました。
流し網漁のサンマが水揚げされるのは3年ぶりで、このあと釧路市の市場で行われた競りでは、最も高いもので1キロあたり25万円と、過去最高の値が付きました。

競り落とされたサンマは釧路町にある海産物の直売所で1匹5万円で販売されました。
2匹購入した釧路市の40代の男性は「初物なので、値段を気にせずに買いました。家族みんなで食べたいです」と話していました。
サンマを競り落とした「マルサ笹谷商店」の笹谷剛社長は「価格が高くなっても買い付けようと競りに臨みました。例年に比べて型もよく、最高のサンマです」と話していました。
沖合でのサンマ漁は主力となる棒受け網漁が8月から順次解禁され、本格化します。