インドネシアとアメリカが中心となって行う多国間の合同軍事演習が25日から始まりました。日本の自衛隊は4回目の参加となり、規模を拡大し、海上自衛隊と航空自衛隊も初めて派遣されました。

この軍事演習は、インドネシアとアメリカが多国間の枠組みで毎年行っているもので、25日はインドネシアの首都ジャカルタで開会式が開かれました。
ことしはあわせて17か国、6500人余りが参加して来月4日までの間に、島しょ部の奪還を想定した上陸の手順の確認や、輸送機からの降下訓練などが行われる予定です。

日本からは4回目の参加となり、陸上自衛隊に加えて、今回、初めて海上自衛隊と航空自衛隊も派遣され、参加人数は去年の2倍以上のおよそ750人にのぼり、輸送艦「おおすみ」やC130輸送機も派遣されています。
日本としては、こうした訓練を通じた協力を進めることで、「自由で開かれたインド太平洋」の実現につなげたい考えです。

陸上自衛隊水陸機動団の団長、武者利勝陸将補は「インドネシアはASEANの諸国の中でもリーダーシップを発揮している国で、地理的にもマラッカ海峡の海上交通の要衝にある。日本にとって価値観を共有する重要なパートナーで、連携を強めていきたい」と話していました。