沖縄 与那国町長選挙 新人の上地常夫氏 初当選

選挙

台湾に最も近い沖縄県与那国町の町長選挙は、24日に投票が行われ、新人の上地常夫氏が初めての当選を果たしました。上地氏は、政府が進める自衛隊の機能強化について、町民の理解が必要だとして丁寧な説明を求める考えを示しました。

与那国町長選挙の結果です。

▽上地常夫  無所属・新 当選 557票
▽糸数健一  無所属・現    506票
▽田里千代基 無所属・新    136票

元町議会議員の上地氏が、2期目を目指した現職らを破って初めての当選を果たしました。

与那国町は台湾に最も近い日本最西端の島で、防衛省は2016年に開設した陸上自衛隊の駐屯地に弾道ミサイルも迎撃可能な地対空ミサイルの部隊を配備する計画です。

選挙戦では、こうした自衛隊の機能強化の是非が争点の1つになりました。

上地氏は「機能強化に反対ではないが、懸念を持っている町民もいっぱいいるので、防衛省から計画について聞いた上で、情報をオープンにして町民に判断してもらうことが大切だ」と述べ、政府に丁寧な説明を求める考えを示しました。