カンボジア拠点の特殊詐欺事件 星取り表で「実績」管理か
カンボジアの拠点で特殊詐欺に関与したとして逮捕された日本人29人について、それぞれがだまし取った金額などの「実績」が星取り表のようなもので管理されていたとみられることが警察が押収した電子データなどで分かりました。警察は中国人の管理下で詐欺の「実績」を競わされていたとみて実態解明を進めています。
19歳から52歳までの日本人の男女29人はことし5月、カンボジア北西部の都市ポイペトにある拠点から東京の64歳の男性に警察官などを名乗ってうその電話をかけ、現金をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂の疑いで警察に逮捕され、22日、検察庁に送られました。
警察は、拠点のグループが中国人の管理下で朝から晩まで特殊詐欺の電話をかけ続け、ことし5月に拘束されるまでの数か月間でおよそ14億円をだまし取っていた疑いがあるとみていますが、29人それぞれがだまし取った金額などの「実績」がまとめられていたとみられることが、警察が押収した電子データなどで分かりました。

警察が22日公開した拠点内部の画像ではホワイトボードに星取り表のようなものが記されていて、詐欺の「実績」を管理されていたことがうかがえます。
警察はこの画像のほかにも、拠点で押収された警察官の偽物の制服やエンブレムなどを公開しました。
また、29人がスマートフォンのメッセージで詐欺の進捗(しんちょく)状況をお互いに共有していたとみられるデータもあったということです。
警察は中国人の管理下で詐欺の「実績」を競わされていたとみて実態解明を進めています。
警察が押収品を公開 詐欺のリハーサル画像も

警察は22日、カンボジア北西部の都市ポイペトにある拠点で見つかった押収品を公開しました。
その中には「警視庁」と書かれたエンブレムなどがついた警察官の偽物の制服が3着含まれていたほか、「長野県警察本部」と書かれたボードや長野県警の偽物のエンブレムもあります。
グループが長野県警のボードを背景にビデオ通話で詐欺のリハーサルをしていたとみられる電子データの画像もあります。
さらに、偽物の「逮捕状」や「守秘義務誓約書」などの書類のデータも含まれていました。
押収されたスマートフォンは84台あり、一部には、数字や容疑者の名前などが書かれたラベルが貼られていて、特殊詐欺に使うスマートフォンも備品のように管理されていたことがうかがえます。