教員の盗撮事件 ネット上で盗撮に関心ありそうな教員を勧誘か 2025年7月15日 19時36分 文部科学省 名古屋市の小学校の教員らが、女子児童を盗撮した画像をSNS上のグループで共有したとして逮捕・起訴された事件で、被告らの供述などから、グループはメンバーを集める際に、ネット上で盗撮に関心がありそうな教員を探して勧誘し、やり取りが暗号化できるアプリに誘導していたとみられることが、捜査関係者などへの取材でわかりました。 名古屋市の小学校の教員、森山勇二被告(42)は去年、愛知県内の施設でデジタルカメラで9歳の女子児童を盗撮した上で、SNSのグループに画像を共有した罪で15日、起訴されました。 捜査関係者によりますと、森山被告はこのグループを開設し、参加するメンバーを管理していて、小学校や中学校の教員10人近くが参加していたとみられるということです。 警察によりますと、これまで判明しているメンバー3人はお互いに面識がなかったとみられていますが、被告らの供述などから、グループがメンバーを集める際に、ネット上で盗撮に関心がありそうな教員を探し、勧誘していたとみられることが捜査関係者などへの取材でわかりました。 勧誘後、グループ内で使用していた、匿名性が高くやり取りが暗号化できるアプリに誘導していたということです。 グループの存在が明らかにならないよう、教員だけを勧誘していた可能性があり、警察が引き続きメンバーの特定や実態の解明を進めています。 検察は森山被告の認否を明らかにしていません。 森山被告 校長や教頭に次ぐナンバー3 名古屋市教育委員会によりますと、森山勇二被告は16年前に教員として採用され、勤務先の小学校では、校長や教頭に次ぐナンバー3にあたる主幹教諭でした。 学校などによりますと、クラス担任はしておらず、保護者に学校の様子を知らせる「学校だより」を作る担当で、宿泊を伴う修学旅行などほぼすべての行事に参加して、子どもたちの写真を撮っていたということです。 事件後、保護者からは児童が着替える部屋の近くで、被告がたびたび目撃されていたという証言も寄せられたということです。 元教え子「友達みたいな先生で人気あった」 過去に、被告がクラス担任で、部活の顧問も務めていたという元教え子の女性は「とても優しくて本当に悪いイメージが1つもなくて、接しやすくて友達みたいな先生でした。特に女子児童から人気があって、お兄ちゃんみたいな存在でした」と話しました。 女性は、校外学習で子どもたちが遊ぶ様子などを、被告がカメラで撮影している姿を覚えているということです。…