2 | NHK

2-|-nhk

男女2人が川に流されて行方不明になっている福岡県福津市を水害の被災現場に詳しい専門家が訪れ、当時の状況を調査しました。

福岡県内は記録的な大雨になり、福津市畦町では今月10日の午後5時半ごろ、高齢の男女2人が川に流され行方不明になっています。

14日、水害の被災現場を調査している静岡大学の牛山素行教授が現場を訪れ、浸水の痕跡などを調査しました。

現場は2級河川の西郷川に支流が流れ込む場所のそばで、付近の住民によりますと、2人が流されたとみられる住宅街のあたりは当時、大人のひざや腰の高さまで浸水していたということです。

牛山教授が行った調査では、住宅街は数十センチの高低差があり、2人が被災した場所は川の近くの低い場所で水が集まりやすかったうえ、流されたとみられる時間帯にあたる午後5時台に雨が強まり、一気に水量が増えたとみられるということです。

牛山教授は「現場に近い宗像市のデータでは、2人が被災した1時間ほど前には雨が上がっていた時間があった。浸水などの危険度を示す気象庁の『キキクル』を見ると被災した時間の少し前に危険度が急速に上がっていて、わずか数十分で事態が急変している。避難の際に注意しづらい状況だったのではないか」と分析しました。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *