自然科学分野の論文で注目度が高いことを示す、引用回数の多い論文の数を世界の国や地域で比較したところ、日本は過去最低だった前回、前々回と同じ13位となりました。

文部科学省の科学技術・学術政策研究所は、日本の科学研究の現状や課題を分析するために、毎年、世界の研究動向などをまとめています。

この中で、おととしまでの3年間に世界の国や地域で発表された自然科学分野の論文について、注目度の高さの指標となる、他の論文に引用された回数を調べました。

その結果、各研究分野で上位10%に入った注目度の高い論文の数は、1年当たりの平均で
▽1位の中国が7万3300本余り
▽2位のアメリカが3万2700本余り
▽3位のイギリスがおよそ8400本でした。

日本は3400本余りで13位となり、データが残る1981年以降、最も低い順位となった前回、前々回と同じ順位に低迷しています。

一方、論文の「量」を示す論文数は、1年当たりの平均で、中国が59万9400本余りで1位となり、日本は去年と同じ5位で、7万200本余りでした。

この結果について、科学技術・学術政策研究所は「これまで日本の強みとされていた化学や材料科学などで引用回数の多い論文が少ない傾向が見られた。日本の研究現場には研究費を獲得するための事務的な作業などに時間がかかり、研究そのものにかける時間が少ないなどの課題がある」と分析しています。