
米ロ首脳会談を前に ヨーロッパ各国の高官が米副大統領と会談
アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談が今月15日に予定されるなか、ヨーロッパ各国の高官がアメリカのバンス副大統領と9日、イギリスで会談しました。ウクライナでの停戦をめぐりヨーロッパ側の立場を伝えたものとみられます。
ウクライナ情勢をめぐりアメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会談が今月15日、アメリカのアラスカ州で予定されるなか、イギリスやウクライナ、NATO=北大西洋条約機構の高官らは9日、イギリスでアメリカのバンス副大統領と会談を行いました。
この会談についてアメリカの有力紙、「ウォール・ストリート・ジャーナル」は9日、ヨーロッパ各国がアメリカに対して、まずは停戦を実現し、領土の交換は相互に行われるべきだとする立場を伝えたと報じています。
またウクライナのゼレンスキー大統領は9日、イギリスやフランスなど各国の首脳と相次いで電話会談を行ったことを明らかにし、停戦をめぐる交渉でヨーロッパ各国の意見も尊重されるべきだと強調しました。
プーチン大統領が侵攻したウクライナ東部ドネツク州とルハンシク州、それに一方的に併合した南部クリミアの割譲を求めていると伝えられるなか首脳会議に向けた駆け引きが活発化しています。