断続的に噴火が発生している霧島連山の新燃岳で、10日午前5時23分ごろ噴火が発生し、噴煙が火口から3000メートルを超える高さまで上がりました。宮崎県の小林市と高原町鹿児島県霧島市でやや多量の火山灰が降ると予想されていて、気象台は噴火警戒レベル3を継続し警戒を呼びかけています。

鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳では、ことし6月27日から断続的に噴火が観測されていて、10日午前5時23分の噴火では噴煙が3000メートルを超える高さまで上がりました。

この噴火で火山灰は北東へと流されていて、1時間以内に宮崎県の小林市と高原町、鹿児島県霧島市で「やや多量」の降灰が予想されています。

少量の降灰は宮崎県高鍋町まで予想されるほか、火口から北東およそ14キロまでの範囲では小さな噴石が風に流されて降るおそれがあります。

気象台は噴火警戒レベル3の火口周辺警報を継続し、火口からおおむね3キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に、おおむね2キロの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけています。

また、風下側を中心に火山灰や小さな噴石に注意するとともに、爆発的な噴火が発生した場合は「空振」=空気の振動で窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため、注意が必要です。