
自民 両院議員総会 きょう開催 石破首相の続投に賛否の見通し
参議院選挙の敗北を受けて、自民党は8日、「両院議員総会」を開きます。石破総理大臣が、続投への理解を重ねて求めたいとしているのに対し、反発する議員は、辞任への圧力を強める構えで、賛否双方から意見が相次ぐ見通しです。
自民党は、先月28日の「両院議員懇談会」に続き、8日午後、およそ300人のすべての党所属国会議員に出席を呼びかけ、正式な意思決定機関である「両院議員総会」を開催します。
この中で石破総理大臣は、アメリカの関税措置をはじめ内外の政策課題に切れ目なく対応していく必要があるとして、続投への理解を重ねて求めたいとしています。
これを受けて続投を支持する議員は、「まずは選挙の総括を行うべきで、政治空白をつくるべきではない」などと、引き続き石破総理大臣のもとでの結束を呼びかける考えです。
また、総会の場では、党総裁の立場を失わせることはできないという見解がすでに示されていることから、「辞任を求めても意味がなく、懇談会と同じような議論に終始するのではないか」という見方も出ています。
一方、旧茂木派や旧安倍派の中堅・若手議員など続投に反発する議員は、総会を通じて責任を追及し、辞任への圧力を強める構えです。
さらに党内では、政府が増産にかじを切ったコメ政策について、事前に説明がなかったとして農林関係議員から不満が出ているほか、企業・団体献金の扱いで、石破総理大臣が立憲民主党との協議に前向きな姿勢を示したことに懸念の声もあります。
このため8日の総会では、石破総理大臣の続投方針をめぐり、賛否双方から意見が相次ぐ見通しです。